監修者の言葉

ミャンマー語(ビルマ語)は900年以上前から文字として書かれてきた伝統を持つ言語です。ミャンマー人はそれをとても誇りに思っており、ミャンマー語の読み書きがきちんとできる人はとても尊敬されます。
初の非ネイティブ向けミャンマー語の試験である「ミャンマー語検定」は、しっかりとした設計に基づいて問題作成がなされており、5レベルから成るレベルも適切に管理されていますので、ご自身の勉強の到達度を客観的に把握するのにとても有用です。
出題される内容は無機質な通り一遍のものではなく、日常ミャンマー人が使用するとても自然なミャンマー語ですので、極めて実践的なものとなっています。

どのような言語でも、現地で共通語として用いられる言語を直接理解できることは、今後様々な場面で重要になってくるでしょう。流ちょうなミャンマー語を用いてミャンマー人と親密な関係を築くばかりでなく、ミャンマー語で発信される一次情報(テレビやラジオ、新聞、インターネット記事など)に自らアクセスできることは、ビジネスにおいても、また危機管理においても大きなアドバンテージを持つことになります。
本検定試験の最高レベルであるM4レベルに合格すれば、ミャンマーにおいてミャンマー語で生活する上でほとんど支障がないだけでなく、ビジネスシーンにおいてミャンマー人とより深く関われる能力を身につけていることになります。ですので是非ともM4レベルの合格を目指していただきたいと思います。
リーディングではMBからM2までは口語体のみ、M3から文語体も出題されます。公式文書やメディアは文語で全て書かれますので、これらを理解するためにはM3レベル合格以上の実力をつけるようにして下さい。
ミャンマー語を勉強する皆様には、ぜひこの検定試験を積極的に活用し、ミャンマーに関する学問やビジネスをより一層深化していかれることを期待しております。

東京外国語大学大学院総合国際学研究員准教授
岡野賢二

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